【ServiceNow】認定資格CAD合格~試験対策紹介~

こんにちは、メケです。

先日、無事にServiceNow(サービスナウ)の認定資格であるCADに合格することができました。

今回はCAD合格に至った体験記をまとめていきます。

目次

そもそもCADってなに?

CADはCertified Application Developer の略で和訳すると「認定アプリケーション開発者」。

ServiceNowの認定資格は様々なものがあります。

ServiceNowの認定資格
  1. CSA:Certified System Administrator
  2. CAD:Certified Application Developer
  3. CIS:Certified Implementation Specialist

前回、私が取得したものは①CSAでした。

こちらはServiceNowの入門編のような位置づけ。

そして、今回取得したものが②CADです。

『ServiceNowプラットフォーム上でアプリケーションを開発するための知識の認定』になります。

試験範囲

ServiceNowが公式に出している試験仕様書を見るとこんな感じ。

CAD試験範囲
  1. アプリケーションの設計と作成
  2. アプリケーションユーザーインターフェース
  3. セキュリティとアクセス制御
  4. アプリケーションの自動化
  5. 外部データの使用
  6. アプリケーションの管理

詳細な内容は以下の公式ページより参照下さい。

【公式】試験仕様書

試験を受けるためには

上記の試験範囲の内容は、4つのServiceNowのトレーニングコースで学ぶことができます。

試験範囲を学ぶ場合のトレーニングコース
  1. ServiceNow Fundamentals
  2. Scripting in ServiceNow Fundamentals
  3. Automated Test Framework
  4. Application Development の基礎

ServiceNow Fundamentals

ServiceNowの基礎を学ぶ講座がServiceNow Fundamentals。

初めての方などServiceNowを学ぶ人全てに共通の入門コースになります。

どんな画面があり、どんなことができるかなどを広く知ることができますよ。

JavaScriptなどを使用したカスタマイズについては解説されません。

Fundamentalというのは日本語で言うと「基礎」とか「基本」という意味です。
ServiceNowの講座ではやたら出てきます。

Scripting in ServiceNow Fundamentals

Scripting in ServiceNow Fundamentalsは和訳すると「ServiceNowにおけるスクリプティングの基礎」ですね。

このコースでは以下のような経験が前提になっています。

コースの前提
  • JavaScript
  • データベース

サンプルコードなどもありますが、全くプログラミングをしたことがない人であれば何が書かれていて、どんな動きをするかがわからないと思うので事前の学習が必要です。

内容としてはクライント側・サーバー側それぞれでどんなスクリプトを書くことができるかを、ラボという形で実践を交えながら学んで行きます。

実際にServiceNowの環境で使ってみることは非常に重要です。テキストだけ読んでもイメージできないものも実際にやってみるとイメージがつき覚えやすくなります。

百聞は一見にしかず。百見は一体験にしかず。
体験がなによりも重要です。手間かも知れませんが手を動かしましょう。

Automated Test Framework

Automated Test Frameworkは和訳すると「自動テストフレームワーク」ですね。

ATFと略すことが多いです。

ServiceNowではテストの自動化を行えます。

テストは一回すれば終わりというわけではなく、変更を加えた際やServiceNowのメジャーバージョンアップ時など複数回行う必要がありますよね。

通常のシステム開発でもテストはかなり手間がかかります。この手間を可能な限り自動化して効率化を図る方法を学ぶことができます。

Application Development Fundamentals

Application Development Fundamentalsは和訳すると「アプリケーション開発の基礎」です。

開発に関わる全般的な内容となります。

一般的にシステムを構築する際は以下のような工程を行います。

  • 要件定義
  • 設計
  • 構築
  • テスト
  • リリース

ServiceNowの特徴を理解した上で、以下のようなことを学びます。

ADFで学ぶこと
  • 利用者に対してどのような使い勝手が良いか
  • どういった場合にJavaScriptを使ってカスタマイズをするべきか(基本はノーコードを推奨)
  • 開発した資材に関してどのように管理をすれば良いか
  • リリース時の注意点

ServiceNowに限定したシステム開発ではなく、一般的な考え方も学ぶことができます。

このトレーニングコースを受講することで晴れてCAD受験のバウチャーがもらえます。

バウチャーとは引換券のことです。(ここでは試験を受けるために必要となるものです。)
ホテルに宿泊したときの朝食券のような感じですね。

ADFコースだけは集合研修が必須となります。

コロナの影響もあり、私はZoomでの研修を受講しました。

私が受講した時は、1名の講師(英語)+3名の通訳の4名体制の講義でした。

講師が言うには通訳が入る分、どうしても講義のスピードが遅くなるとのことでしたが、質問などには3日間の研修の間に答えてくれましたし、その後のメールでの対応もしてくれました。ラボをやる時間が若干短かったようには思います。(最終日はついていくのがやっとでした。)

試験対策

教科書の読み込み

基本的には各トレーニングコース受講時に配布される教科書の読み込みを行いました。

教科書は電子媒体でした。

上段にパワポのスライドに当たる部分、下段に説明が記載されていました。

下段は検索やマーキング等ができるのですが、上段部分は検索やマーキングなどができません。

講義後の復習などを行う場合は正直使いづらかったです。

上段部分にしか記載していない部分もあるので。

ただ、それが逆に何回も教科書を見ることになり逆に良かったのかも知れません。

(どこに書いてたっけと探すのに苦労しました。)

開発インスタンスでの演習

研修の際はその時だけ使用できる個人用の開発インスタンスが割り当てられるのですが、それを使用できるのは研修終了後2日程度でした。

その後は個人で開発インスタンスを作り、演習を進めます。

Developerサイトでの学習

ServiceNowにはDeveloperサイトがあり、こちらも学習するには有用です。

スクリプトを書く際にそれぞれがどのような挙動になるかを調べるためのリファレンスがあります。

理解を深めるためにはリファレンスも参照しておきましょう。試験にも一部でます。

また、以下の「ServiceNow Application Developer」というページも良いかと思います。

(上記をクリック後、画面の下の方に移動します。)

全てを見たわけではないですが、こちらの内容はかなりボリュームもあり勉強するには十分と感じました。

(要点をまとめたのがトレーニングコースで配布される教科書かも知れません)

以下のような方にとっては、このDeveloperサイトでの学習が良いと思います。

Developerサイトでの学習がオススメの方
  • コストをかけずにServiceNowを使えるようになりたい
  • 認定取得までは考えていない

試験内容

試験形式

試験は以下のような形で行われます。

CADの試験形式
  • 試験時間:90分
  • 問題数 :60問
  • 出題形式:選択式(択一及び複数選択あり)
  • 言語  :日本語可(英語での申込みもできると思います。)

基本的にCSA受験時と同じですので以下も参考にしてみて下さい。

出題内容

出題の多くは集合研修を受けたADFの内容だったと思います。

JavaScriptを読んだり書いたりできなければ、解けないというものはありませんでした。(〇〇には何が入るでしょうみたいなものは出なかったです。)

アクセス制御につかわれるようなhasRoleメソッドなどは出題されました。

開発環境を触ってないと解けなかったな、というようなものも多く、ラボはきちんとしておいてよかったです。テキストの流し読みでは難しかったと思います。

まとめ

今回はCADについて解説しました。

CADの試験範囲は以下のトレーニングコースの内容が対象です。

試験範囲を学ぶ場合のトレーニングコース
  1. ServiceNow Fundamentals
  2. Scripting in ServiceNow Fundamentals
  3. Automated Test Framework
  4. Application Development の基礎

CAD受験のバウチャーを得るにはADFの集合研修受講が必要。

出題内容もADFの内容がメイン

CADの試験形式
  • 試験時間:90分
  • 問題数 :60問
  • 出題形式:選択式(択一及び複数選択あり)
  • 言語  :日本語可(英語での申込みもできると思います。)

あとがき

3月に取得したCSAに引き続き、CADの合格もなんとかすることができました。

CSAに比べて事前の演習も多く、参照しないといけないテキストも多かったため正直CSAよりも難易度が高いと感じました。

また、JavaScriptの経験がない人もハードルが高いと思います。この部分はServiceNowのトレーニングコースだけでは難しいと思いますのでスクールや参考書などを使用して予め勉強しておいたほうが良いかもしれません。

これから受験する方、受験を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。

私自身もこれから更に学習を進めて、読んで頂いた方により良い情報を届けれるようにしていきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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この記事を書いた人

IT業界で10年以上働くエンジニアです。

ServiceNowを通じて様々な事を学び、発信していきたいです。

■ServiceNow保有資格
 CSA(Certified System Administrator)
 CAD(Certified Application Developer)

コメント

コメント一覧 (2件)

  • メケさん

    いつも有用なナレッジを共有いただき感謝申し上げます。

    お陰様で先日10/15にCSAを取得することができました。
    この勢いのまま、できればCADも取得したいと考えております。

    お忙しいところ恐縮ですがもし可能でしたらCAD受験までの流れについて
    いくつか教えてください。

    情報頂いた下記ですが、

    1.ServiceNow Fundamentals
    →CSA取得ずみなので受講不要

    2.Scripting in ServiceNow Fundamentals
    →LIVE研修のようですが、試験仕様書のリンクからクラス選択ページにたどり着きました。
    が、海外開催のみのように見受けられたのですが、日本語のクラスはない形でしょうか?
    また、申し込み費用が2,400 USDかかるようですが、無料のものはあったりしないでしょうか?

    3.Automated Test Framework
    試験仕様書のリンクをふんでみましたが
    「アクセスできないよ(英語)」とメッセージが表示されました。
    2.をクリアすればアクセスできるようになるのでしょうか?

    4.Application Development の基礎
    こちらは集合型研修(316,000円)が必須

    以上、もし可能でしたら教えてください。
    お忙しいところ恐縮です。重ねてお詫び申し上げます。

    • Kimちゃん さま

      こんばんは、メケです。

      うれしいコメントいただきありがとうございます。
      このブログの継続の励みとなります。

      2,3について以下回答させて頂きます。

      >2.Scripting in ServiceNow Fundamentals

      日本語のクラスは存在します。私はパートナー企業に属しているためServiceNow社より
      Zoomでの集合研修の案内をもらいました。費用は4.と同じだと思います。

      無料のものであればNow Learningのページより以下を選択すれば、英語版のテキストを
      取得できると思いますのでそれを使って自学をすることは可能です。
      「Self-Paced:Scripting in ServiceNow Fundamentals」

      >3.Automated Test Framework

      試験仕様書のリンクが古いようです。
      Now Learningのページより検索すると以下を見つけることはできました。
      「Automated Test Framework Fundamentalss」

      補足としてですが、CADの受験をするにはバウチャーが必要です。
      そのバウチャーを得るには「4.Application Development の基礎」の集合研修の受講が必要となります。(逆にいうと4以外は受験するということでいうと必須ではないはずです。)

      以上、よろしくお願いします。

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