【ServiceNow】認定資格CSA合格~申し込みから試験対策まで~ 

こんにちは、メケです。

先日、ServiceNow(サービスナウ)のCSA資格に合格することができました。

CSA:Certified System Administrator

どのように合格に至ったかをまとめてみます。

目次

ServiceNowとは

企業向けのサービス業務を効率化するためのクラウドサービスです。

世界中の有名な企業が導入しています。

日本だと以下のように聞いたことがあるような名だたる企業があります。

  • Aflac
  • cookpad
  • Calbee
  • NTT Data

どんなことができるの? というと以下のようなものです。

  • 顧客からの問い合わせ(クレームであったり、質問であったり)
  • 社内でのナレッジ管理(知識の共有)
  • 業務に必要なものの手配やその管理

上記以外にも様々なものがあります。

また、それぞれの業務に特化したものも多数あります。

CSM、FSM、GRC、ITOM、ITBM などなど 各種プロダクト

ServiceNowの始め方

ServiceNowを始めるにはアカウントの登録が必要です。

登録はメールアドレスだけがあればいいので簡単です。

アカウント作成は以下の記事を参考にしてみて下さい。

実際に環境を触ってみることが、理解を深めるには一番です。

試験のときもあの画面のことかというのがわかるようになるので個人用開発インスタンス(PDI)を作成して使って見て下さい。

CSA試験対策

CSAの試験ってどんなものが対象範囲なの?

『敵を知り己を知らば百戦危うからず』 という孫子さんの言葉もあります。
まずを敵(試験範囲)を知りましょう。

公式の試験仕様書を見ると以下が試験範囲となります。

試験仕様書
  1. ユーザーインターフェイスとナビゲーション
    1. ServiceNowの概要
    2. リストとフィルター
    3. フォームとテンプレート
    4. 自社用カスタム設定
  2. コラボレーション
    1. タスク管理
    2. 通知
    3. レポーティング
  3. データベースの管理
    1. データスキーム
    2. アプリケーション/アクセス制御
    3. インポートセット
    4. CMDB
  4. セルフサービスとプロセスの自動化
    1. Knouledge Management
    2. サービスカタログ
    3. Flow Designer
  5. 開発の概要
    1. スクリプティング
    2. 移行とデータ連携
    3. 開発

詳細は以下を確認ください。

CSA試験仕様書

以下のページでCSA対策として試験仕様書に沿って重要な点をまとめています。

試験対策としてあわせて参照してみて下さい。

受験の条件は?

受験は誰でもできるの?何か条件はあるの?

CSA受験のためにはバウチャーというものを発行してもらう必要があります。

じゃあバウチャーはどうやって発行してもらえるの?というと2つの方法があります。

  1. オンデマンド受講
  2. 集合研修受講

オンデマンドでの学習

ServiceNowが提供しているNow Learningという学習用のサイトに 『ServiceNow Fundamental』というオンデマンドのコースがあります。

全編英語で、正直しんどいです。

Google翻訳などを活用しながら学習を進めましょう。

Cromeの自動翻訳が効かないこともありますが、Edgeで行うと翻訳できたりもします。

自力で読もうとするとなにげに英語のリーディング力が向上するかもしれません。

頑張れば読めるレベルです。

目安時間は15時間45分となっています。

また、Simulatorを使って実際のServiceNowを触ってみて与えられたお題を解くものもあります。こちらも英語ですが、ヒントのようなものも見ることができますのでとりあえずそれを頼りに進めます。

上記を2つクリアするとCSA(認定試験)のバウチャーがもらえます。

パートナー契約があれば無料ですが、オンデマンドのServiceNow Fundamentalの受講自体も有料($300USD)となっています。

集合研修受講

教科書(電子版)を元に講師の方が説明をしてくれます。

3日間の集合研修となっており、昨今はZoomでの開催がメインとなっています。

内容としてはコチラも試験仕様書に対応しています。

教科書の説明とラボと呼ばれる実際に動かしてみるハンズオンを組み合わせた内容となります。

バウチャー取得後の勉強

オンデマンドか集合研修かどちらかの条件をクリアした後は、試験日までに勉強をしていきます。

私は教本の読み込みと問題演習を繰り返しました。

問題を解いてわからない箇所を教本で見つけて関連するところを読み込み、それを繰り返していくうちに全体像が見えて来ました。

この勉強法は他の資格試験でも同様にしています。

教本をじっくり読んでも、なかなかどこが重要かがわからないため、わからないなりにでもまずは問題を解いてそこから理解を深めています。

100問ぐらいの問題演習を4回ぐらい通しでやりました。

試験対策としてはトータル20時間ぐらいの勉強時間だと思います。

受験準備

日本語試験の受験申し込みは以下から行います。

以下の2つののリンクがあるため下段の詳細手順を見ながら予約をして下さい。

  • 日本語試験予約サイト
  • 日本語試験予約詳細手順

試験当日

試験会場では受付で以下が必要です。

  • 認証コード
  • 2種類のID
    • 運転免許証
    • マイナンバーカード
      など
提示が必要なIDについて

IDとしては『写真付きの公的なID』 と もう一枚はクレジットカードや社員証などでも良いとのことです。

試験の申込みを行うと、事前にこんなメールを受け取ります。

アセスメント名: Certified System Administrator
日付:2021年03月XX日
時間:10:00
試験時間: 90
認証コード:✕✕✕✕

試験会場:✕✕✕✕

試験会場で受験する場合は、15分前には到着して試験監督に認証コードを伝えて
ください。
NOTE:試験監督がアセスメントを読み込むには、認証コードをご持参いただく必
要があります。試験監督に2種類のID(写真つきの公的なIDを含む)を提示する
必要があります。もう1種類のIDとしてはクレジットカード、銀行のデビットカ
ード、社員IDカードでも結構です。NOTE:米国ではIDとして社会保障カードをご
提示いただくことはできません。

受付をすると、予約時間前ではありましたが、すぐに受験可能とのことでした。

荷物を全てロッカーにしまい、試験用のPCに通されます。

PCは仕切り板を挟んで数台が並んでいました。

去年PMP試験を受けたときも同じような感じでした。

わかりやすく表現すると「一蘭」という博多ラーメンのスタイルです。

試験に対する説明が画面上に表示された後、試験開始。

基本は4択で数問複数選択の問題が出題されました。

気になる問題に関してはチェックを付けておけば後でまとめて見直しができます。

試験時間は90分でしたが、演習した問題と同じものも出ており、30分ぐらいで一旦解き終わりました。その後、2回ほど見直しをしましたが悩んでもしょうがないので試験終了のボタンを緊張しながら押します。

すぐに結果が表示され、合格したことがわかりました。

アンケート記入画面があった気がします。(試験結果表示の前だったかも。)

試験終了を監督員の方に告げ、待合室に。

何か、結果の紙でももらえるのかなと思いましたが、メールで通知が来るとの事。

登録しているメールアドレスに1通のメールを受信。

見てみると、以下のような内容。

受信メールの内容
【件名】
試験の完了 -ServiceNow Certification

【本文】
2021年03月XX日に、Certified System Administrator試験を受験いただきました。
Webassessorアカウントにアクセスするには、受信した情報を使用してwww.
webassessor.com/にアクセスしてください。

合格かどうかわからない。。。

と思ったら、pdfファイルが添付されてました。

認定証を見ると、合格が実感できました。

ちなみに不合格だった場合は各分野での正答率が記載されたものが送られて来るようです。

何点取れば合格というのは公表はされていませんが、2021年9月時点だと7割ぐらいが合格ラインだと思われます。

今後

まずは入門編クリアということで、次の認定取得を目指したいと思います。

同時に今回得たノウハウを元に社内でも認定取得者を増やせるようにしていきたいと思います。

(追記)
2021年6月にCADも合格することができました。

まとめ

全編英語の教材は正直しんどいです。

はじめは業務の合間にしていましたが、なかなか進めることが難しかった。

1週間ぐらい集中する時間が取れればCSA合格まで行けそうな気もします。

周りの意見なども聞くと、試験の難易度的には出題範囲も広くてこづってそうです。

テキストの読み込みと実際の環境での試してみることは重要だと思います。

ServiceNowは今後も様々な企業が導入することになると思いますので

興味がある方はチャレンジしてみましょう。

もっと理解を深めるには

メケ

文字だけを見て学ぶよりも、実際にServiceNowの環境を触ってみるのが効果的です。

はじめくん

そんなこと言っても家では会社の環境にはアクセスできないよ〜

メケ

PDI(個人用開発インスタンス)を使用すれば、誰でもどこからでも無料で自分だけの環境を作ることができるんですよ。
以下の記事を参考にしてみて下さい。

はじめくん

これで、家でこっそりServiceNowのことを勉強して、会社で「できるやつ」って思われるかもね。

それぞれでどんな事ができるかはCSAの試験にも出題されます。

試験対策だけでなく、実際に使用する人や開発する人でもどんな事ができるかは知っておいて損はないかなと思います。

他のCSA対策の記事はこちらでまとめているので、よかったら是非見てやって下さい。
見ていただけると、とても喜びます😆

本記事に書かれていないものでこんな問題も出ていたよなどがあれば、コメント欄に記載頂くかお問い合わせフォームより連絡頂けると幸いです。

連絡いただけたものは随時加筆させていただこうと思います。

最後まで見て頂きありがとうございます。

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この記事を書いた人

IT業界で10年以上働くエンジニアです。

ServiceNowを通じて様々な事を学び、発信していきたいです。

■ServiceNow保有資格
 CSA(Certified System Administrator)
 CAD(Certified Application Developer)

コメント

コメント一覧 (9件)

  • コメント失礼します。CSA受験に挑戦しようとして居る者です。ブログ内に「100問ぐらいの問題演習」とあるのですが、こちらは研修で使用したテキストを指しているのでしょうか。

    • たま さん

      こんばんは、メケです。

      コメントありがとうございます。
      ブログ内の「100問ぐらいの問題演習」というのは社内でCSA受験者が
      こんな問題が出たというものを元に作成した問題になります。

      当ブログ内ではその問題を元にCSA対策としていくつかの記事を書いています。
      https://mekeblog.com/category/csa/

      以上です。今後もメケブログを宜しくお願いします。

  • メケさん、お疲れ様です。
    CSA資格の取得までにどのくらいの費用がかかるのか知りたいです。
    パートナー契約なしで、ServiceNow Fundamentalの学習からバウチャーの取得、
    受験に至るまでの各300$(総:900$)の費用がかかりますか?

  • べ さん

    メケです。

    コメントいただきありがとうございます。
    パートナー契約なしでのCSA資格取得費用は$300になる認識です。

    以下のコースのオンデマンド受講に必要な費用が$300となります。
    ・ServiceNow Fundamentals
    完了すると、バウチャーが発行されますので、それでCSAの受験可能です。

    仮に1度で合格できなかった場合は再受験となり、2〜4回目は日本語試験で12,000円が必要です。
    以下も参考にしてみて下さい。
    https://www.servicenow.co.jp/services/training-and-certification/training-japan-register.html

  • メケさん

    2度目のコメント投稿になります。
    メケさんが勤められている会社でも、Snow資格にチャレンジされている方が多数いるだろう、という想定でお聞きします。

    社内に存在するいわゆる”CSA過去問題集”ですが、バージョンアップによる出題問題の変化はどの程度かご存じでしょうか。

    受験後の問題の参照ができず、受験者が記憶の限りで持ち寄って作成されている部分もあり、ハッキリとした見解は難しいかと思いますが、ご存じでしたら参考までに情報をいただけると幸いです。

    • たまさん
      こんばんは、メケです。
      むずかしい質問ですね。
      同じメンバーが別リリースバージョンのものを何度も受験しているわけではないのでなんとも言えないですが
      基本的な事は変わらないのでそれほど大きな変化はないのではないかと思われます。
      社内でも、このような問題でたよというのはありますが、あとは出題箇所周辺のテキストを読むことによって
      理解している部分もあるので、なんともなところですね。

      上記なようなこともあり、本サイトではCSAを受験された際にこんな所も出たよ。
      というのをコメント等で教えていただけると記事の中に組み込み共有したいな
      と思っている次第でございます。

      明確な回答とならず申し訳ありませんが、今後ともメケブログをよろしくお願いします。

  • メケさん、お疲れ様です。

    中国で勉強をしております。
    テストセンターとか設置されているかまだ分からず、不安です。
    試験は年に何回受験できますか。

    • 張さん
      こんにちは、メケです。
      試験は、センターの予約が取れればいつでも受験できますよ。
      ただ、バウチャー取得して4回で合格できなければ、再度Fundamentalコースなりを受講する必要がありますね。
      中国でのテストセンターの状況はわからないですが、がんばってください。
      遠くから応援しています。

  • メケさん初めまして。。yumoと申します。必要に迫られてCSA取得勉強始めました。
    ブログを参考にさせていただいていまして大変助かっています。
    公式のon demandの受講を慣れない英語を読み解きながらやっています。
    labをやりつつ悪戦苦闘しています。少し教えてもらうことは可能でしょうか?
    Lab5.3で As System Administrator, go to Beth Anglin’s user record and add the role,
    email_client_quick_message_author.
    という箇所があって管理者権限でBethさんにemail_client_quick_mesage_authorという役割を付与しなさいとあるのですがどう調べてもわかりません。

    その他2,3自力でどうにもわからない箇所があるのですが別途教えていただくこと可能でしょうか?

    よろしくお願いいたします。

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