【ServiceNow】Dynamic Translation(翻訳機能)③-1 連携設定を解説~Google Cloud Platform(GCP)編~

こんにちは、メケです。

ServiceNow のDynamic Translation というプラグインを使用すると様々な言語で記載された内容を、ユーザーが使用する言語に変換することが可能となります。

このページではServiceNowにてGoogleが提供するGoogle Cloud Platform の翻訳サービスを使用するための設定手順を解説していきます。

このような方に読んでもらいたいです。
  • ServiceNowにてGoogle Cloud Platformの翻訳サービスを使用したい方
  • ServiceNowが導入されている企業で働いている方
  • ServiceNowを今後導入検討されている方
  • 多国籍の方がServiceNowを使用している企業の方
  • プログラミングなし(ノーコード)で翻訳機能を取り入れたい方

この記事を読むことで、Google Cloud Platformを使用した翻訳サービスを使用することができ、職場で使用しているServiceNowを使用したシステムをより使いやすいものにすることができます。

目次

前提条件

このページでは以下の設定が行われている前提で記載しています。

前提条件
  • Service Now Dynamic Translationプラグインインストール
  • GoogelCloud Platform の設定

ServiceNow:Dynamic Translator プラグインインストール

ServiceNowのDynamic Translationという動的翻訳用のプラグインのインストール方法は以下で紹介しておりますので、まだの方は下記を参照して下さい。

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Google Cloud Platform の設定

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ServiceNowでの各種設定

ServiceNowにログインし、 Google Cloud Platformでの翻訳サービスと連携するための各種設定をしていきます。

X.509 Certificates

フィルターナビゲーターに”cert”と入力します。

[System Definition] ▶ [Certificates] をクリックします。

X.509 Certificatesの画面が表示されるので New ボタンをクリックします。

jksタイプのレコードを作成

以下のように設定が必要な項目を設定します。

設定が必要な項目
  • [Name]:Google cert ※任意の名前でOK
  • [Type]:Java Key Store
  • [Key strore password]:「出力先キーストアのパスワード」で設定したもの

※出力先キーストアのパスワードがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。

jksファイルの添付

右上のクリップアイコンをクリックしてファイル添付を行います。

以下のような画面がでてくるため、[Choose file]を選択して下さい。

作成した、.jksファイルを指定します。

※jksファイルがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。

以下のようになれば、右上の✖で閉じて大丈夫です。

最終的にはこんな感じになります。

[Submit]ボタンをクリックします。

JWT Keys

[フィルターナビゲーター]に”JWT”と入力します。

[System OAuth] ▶ [JWT Keys] をクリックします。

[JWT Keys]の画面が表示されます。

 「New」ボタンをクリックします。

それぞれの設定値は以下のようにします。

設定が必要な項目
  • [Name]:google
  • [Application]:Google Cloud Translator Service Spoke ★
  • Signing Keystore:Google cert
  • Signing Algorithm:RSA 256
  • [Signing Key]:「.p12証明書ファイル」を作成した時のパスワード

[Update]ボタンをクリックします。

JWT provider

[フィルターナビゲーター]に”JWT”と入力します。

[System OAuth] ▶ [JWT Providers] をクリックします。

[JWT Providers]の画面が表示されます。

 Newボタン をクリックします。

それぞれの設定値は以下のようにします。

設定が必要な項目
  • [Name]:Google JWT provider
  • [Signing Configuration]:google (JWT Keysで作成したもの)

Saveします。

覚えておきたい

ServiceNowではボタンによって画面遷移が異なります。
Update:保存後に前画面に遷移
Save :保存後に自画面再表示

StandardClaimsタブ

Saveした後は、画面下部にStandardClaimsタブが表示されます。

まず”aud”の[Claim Value]を設定します。一覧上でダブルクリックすると入力することができます。

  • [Claim Value]:https://www.googleapis.com/oauth2/v4/token

続けて”iss”も同様に[Claim Value]の設定をします。

  • [Claim Value]:client_emailを指定します。
    • 例:translator@XXXX.iam.gserviceaccount.com

client_emailがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。

sub”は特に設定せずそのままでOKです。

設定が必要な項目

Claim Valueの値は以下

  • [aud]:https://www.googleapis.com/oauth2/v4/token
  • [iss]:client_email
  • [sub]:(設定不要)
CustomClaimsタブ

CustomClaimsタブに移動します。

以下を設定します。

設定が必要な項目
  • [Claim Name]:scope
  • [Claim Value]:https://www.googleapis.com/auth/cloud-translation

[Update]ボタンをクリックします。

Connection & Credential Aliases

[フィルターナビゲーター]に”cred”と入力します。

[Connection & Credential] ▶ [Connection & Credential Aliases] をクリックします。

”Google Translation”を選択します。

sn_google_trans.GoogleTranslation

sn_google_trans.GoogleTranslationが開かれます。

Connectionsタブ内の”Google”を選択します。

Google

Attributesタブに以下を入力します。

設定が必要な項目
  • [location]:global
  • [project_id]:JSONファイルのproject_idを指定
  • [version]:v3beta1 (デフォルト値のまま)

project_idがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。

入力後、Saveします。

[Credential]の右にある「!」をクリックします。

[OpenRecord]ボタンをクリックします。

Google OAuth 2.0

Google OAuth 2.0の画面が表示されます。

[OAuth Entity Profile]の右にある「!」をクリックします。

[OpenRecord]ボタンをクリックします。

Google OAuth Provider default_profile

Google OAuth Provider default_profileの画面にてJWT Providerを指定します。

設定が必要な項目

[JWT Provider]:”Google JWT provider”

[Update]ボタンをクリックします。

Google OAuth 2.0(再)

[Google OAuth 2.0]画面に戻り、Related Links(関連リスト)下の”Get OAuth Token”をクリックします。

別Windowで以下のような画面が表示されれば成功となります。

以上で設定は終了です。

まとめ

今回は、ServiceNowにてGoogleが提供するGoogle Cloud Platform の翻訳サービスを使用するための設定手順を解説しました。

これでServiceNowを使用した動的翻訳を行える準備が整いました。

次回

次回は、『Flow Designer』を使用して設定内容が正しいかを確認してみます。詳細は以下の記事を参考にしてみて下さい。

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この記事を書いた人

IT業界で10年以上働くエンジニアです。

ServiceNowを通じて様々な事を学び、発信していきたいです。

■ServiceNow保有資格
 CSA(Certified System Administrator)
 CAD(Certified Application Developer)

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