こんにちは、メケです。
ServiceNow のDynamic Translation というプラグインを使用すると様々な言語で記載された内容を、ユーザーが使用する言語に変換することが可能となります。
このページではServiceNowにてGoogleが提供するGoogle Cloud Platform の翻訳サービスを使用するための設定手順を解説していきます。
この記事を読むことで、Google Cloud Platformを使用した翻訳サービスを使用することができ、職場で使用しているServiceNowを使用したシステムをより使いやすいものにすることができます。
前提条件
このページでは以下の設定が行われている前提で記載しています。
ServiceNow:Dynamic Translator プラグインインストール
ServiceNowのDynamic Translationという動的翻訳用のプラグインのインストール方法は以下で紹介しておりますので、まだの方は下記を参照して下さい。
Google Cloud Platform の設定
Google Cloud Platformでの翻訳サービスについての設定手順は以下で紹介しておりますので、まだの方は下記を参照して下さい。
ServiceNowでの各種設定
ServiceNowにログインし、 Google Cloud Platformでの翻訳サービスと連携するための各種設定をしていきます。
X.509 Certificates
フィルターナビゲーターに”cert”と入力します。
[System Definition] ▶ [Certificates] をクリックします。
X.509 Certificatesの画面が表示されるので New ボタンをクリックします。
jksタイプのレコードを作成
以下のように設定が必要な項目を設定します。
※出力先キーストアのパスワードがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。
jksファイルの添付
右上のクリップアイコンをクリックしてファイル添付を行います。
以下のような画面がでてくるため、[Choose file]を選択して下さい。
作成した、.jksファイルを指定します。
※jksファイルがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。
以下のようになれば、右上の✖で閉じて大丈夫です。
最終的にはこんな感じになります。
[Submit]ボタンをクリックします。
JWT Keys
[フィルターナビゲーター]に”JWT”と入力します。
[System OAuth] ▶ [JWT Keys] をクリックします。
[JWT Keys]の画面が表示されます。
「New」ボタンをクリックします。
それぞれの設定値は以下のようにします。
[Update]ボタンをクリックします。
JWT provider
[フィルターナビゲーター]に”JWT”と入力します。
[System OAuth] ▶ [JWT Providers] をクリックします。
[JWT Providers]の画面が表示されます。
Newボタン をクリックします。
それぞれの設定値は以下のようにします。
Saveします。
StandardClaimsタブ
Saveした後は、画面下部にStandardClaimsタブが表示されます。
まず”aud”の[Claim Value]を設定します。一覧上でダブルクリックすると入力することができます。
- [Claim Value]:https://www.googleapis.com/oauth2/v4/token
続けて”iss”も同様に[Claim Value]の設定をします。
- [Claim Value]:client_emailを指定します。
- 例:translator@XXXX.iam.gserviceaccount.com
※client_emailがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。
”sub”は特に設定せずそのままでOKです。
CustomClaimsタブ
CustomClaimsタブに移動します。
以下を設定します。
[Update]ボタンをクリックします。
Connection & Credential Aliases
[フィルターナビゲーター]に”cred”と入力します。
[Connection & Credential] ▶ [Connection & Credential Aliases] をクリックします。
”Google Translation”を選択します。
sn_google_trans.GoogleTranslation
sn_google_trans.GoogleTranslationが開かれます。
Connectionsタブ内の”Google”を選択します。
Attributesタブに以下を入力します。
※project_idがわからない方はコチラに戻って確認してみて下さい。
入力後、Saveします。
[Credential]の右にある「!」をクリックします。
[OpenRecord]ボタンをクリックします。
Google OAuth 2.0
Google OAuth 2.0の画面が表示されます。
[OAuth Entity Profile]の右にある「!」をクリックします。
[OpenRecord]ボタンをクリックします。
Google OAuth Provider default_profile
Google OAuth Provider default_profileの画面にてJWT Providerを指定します。
[Update]ボタンをクリックします。
Google OAuth 2.0(再)
[Google OAuth 2.0]画面に戻り、Related Links(関連リスト)下の”Get OAuth Token”をクリックします。
別Windowで以下のような画面が表示されれば成功となります。
以上で設定は終了です。
まとめ
今回は、ServiceNowにてGoogleが提供するGoogle Cloud Platform の翻訳サービスを使用するための設定手順を解説しました。
これでServiceNowを使用した動的翻訳を行える準備が整いました。
次回
次回は、『Flow Designer』を使用して設定内容が正しいかを確認してみます。詳細は以下の記事を参考にしてみて下さい。
動的翻訳設定におけるまとめ記事は以下になります。
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